企画展示「鐵[kurogane]の美2015」はじまりました!!
■名称
「鐵[kurogane]の美2015」 〜郷土の刀工たち〜
■会期
4月8日(水)〜7月8日(水)
■内容
山形県は数多くの著名な刀工を輩出しています。室町時代の月山刀工から江戸時代の水心子正秀や庄司直胤、幕末の斎藤清人、そして現代は山形県指定無形文化財保持者の上林恒平氏と若き刀工高橋恒厳。このたびは、収蔵刀剣の中から山形にゆかり刀工の作品10振を展示しています。
■展示刀剣
太刀 銘 月山定吉作二月十一日
刀 銘 月山正信作
刀 銘 軍勝作
太刀 銘 出羽国酒田住兼高作/八幡宮奉納源家親
刀 銘 水心子正秀/ 寛政三年八月日
薙刀 銘 荘司美濃介藤原直胤(花押) /嘉永二年二月日(刻印)(宮)
脇指 銘 一秀/文化十二二月日
脇指 銘 清人/元治元年二月日
刀 銘 長谷堂住恒平作/平成二十一年三月吉日 山形ライオンズクラブ五十周年記念
太刀 銘 於長谷堂恒厳作/平成十八年三月日
【郷土の刀工プチ☆プロフ】
山形ゆかりの刀鍛冶のプチ☆プロフィールです!!
■月山刀工(がっさんとうこう)
月山・定吉(さだよし)・正信(まさのぶ)・軍勝(ぐんしょう/もろかつ)
月山刀工は、鎌倉時代から室町時代にかけて霊峰月山を望む寒河江・谷地地方を本拠地として活躍した刀工集団です。月山刀工の特徴は、刀身全体に波状の模様「綾杉肌(あやすぎはだ)」がみられることです。
■兼高(かねたか)
約400年前の天正から慶長頃の刀鍛冶です。銘に酒田住とあるとおり現在の山形県酒田市に居住して鍛刀していました。義光の二男12代家親が元和2年(1616)に山形市の六椹八幡宮に奉納した現在公開中の刀が有名です。
■水心子正秀(すいしんしまさひで/1750-1825)
江戸時代の後期に活躍した山形県南陽市出身の刀鍛冶です。山形藩秋元家の抱え鍛冶で、古い時代の刀や鉄・鍛冶技術の研究をした名工にして大学者です。また、多くの門人を育てて、江戸時代になって衰退した刀鍛冶業界を再び盛んにしました。
■庄司直胤(しょうじなおたね/1779-1857)
江戸時代の後期に活躍した山形城下鍛冶町出身の刀鍛冶です。江戸で水心子正秀の弟子となって、後に山形藩秋元家の抱え鍛冶になります。師匠の正秀や山浦清麿(やまうらきよまろ)とともに「江戸三作(えどさんさく)」と評された名工です。
■池田一秀(いけだいっしゅう/1773-1841)
庄内観音寺村(現酒田市)出身の刀鍛冶です。水心子正秀の弟子となり、後に庄内藩酒井家の抱え鍛冶になりました。
■斎藤清人(さいとうきよひと/さいとうきよんど/1827-1901)
幕末に活躍した庄内温海出身の刀鍛冶です。江戸三作のひとり山浦清麿に学び、後に帰郷、幕末の名工として語られます。割腹自殺した師匠清麿の刀債(未納の刀)を完済した美談も有名です。
■上林恒平(かんばやしつねひら/1949- )
上林恒平(1949- )は山形県藤島町(現:鶴岡市)出身の刀鍛冶です。人間国宝の故宮入昭平(みやいりあきひら)に学び、昭和48年の新作名刀展に初出品して努力賞を受賞、昭和54年から同60年までの間に2年連続の高松宮賞を含む7年連続の特賞受賞という偉業を成し遂げ、昭和60年に36歳の若さで同展の無鑑査になりました。平成20年にはその功績が認められて山形県指定無形文化財に認定されました。上林恒平刀匠は現代の日本を代表する名工の一人であるとともに山形が誇る郷土の刀工です。
■高橋恒厳(たかはしつねよし/1977- )
高橋恒厳(1977-)は群馬県前橋市出身の刀鍛冶です。平成10年に上林恒平に入門、平成16年より新作名刀展に出品。平成22年に独立して故郷の群馬県赤城山麓の富士見町に鍛刀場を設けて、同じく群馬県出身の若き刀工工藤将成、石田國壽とともに「上州三羽烏」と称されて期待される刀鍛冶です。展示中の作品(名刀「三羽烏!?」)は独立前の平成18年に山形市長谷堂の「恒平鍛刀場」で鍛えられた作品です。
このたび、恒厳氏は平成27年新作名刀展において日本美術刀剣保存協会会長賞を受賞しました。
「鐵[kurogane]の美2015」 〜郷土の刀工たち〜
■会期
4月8日(水)〜7月8日(水)
■内容
山形県は数多くの著名な刀工を輩出しています。室町時代の月山刀工から江戸時代の水心子正秀や庄司直胤、幕末の斎藤清人、そして現代は山形県指定無形文化財保持者の上林恒平氏と若き刀工高橋恒厳。このたびは、収蔵刀剣の中から山形にゆかり刀工の作品10振を展示しています。
■展示刀剣
太刀 銘 月山定吉作二月十一日
刀 銘 月山正信作
刀 銘 軍勝作
太刀 銘 出羽国酒田住兼高作/八幡宮奉納源家親
刀 銘 水心子正秀/ 寛政三年八月日
薙刀 銘 荘司美濃介藤原直胤(花押) /嘉永二年二月日(刻印)(宮)
脇指 銘 一秀/文化十二二月日
脇指 銘 清人/元治元年二月日
刀 銘 長谷堂住恒平作/平成二十一年三月吉日 山形ライオンズクラブ五十周年記念
太刀 銘 於長谷堂恒厳作/平成十八年三月日
【郷土の刀工プチ☆プロフ】
山形ゆかりの刀鍛冶のプチ☆プロフィールです!!
■月山刀工(がっさんとうこう)
月山・定吉(さだよし)・正信(まさのぶ)・軍勝(ぐんしょう/もろかつ)
月山刀工は、鎌倉時代から室町時代にかけて霊峰月山を望む寒河江・谷地地方を本拠地として活躍した刀工集団です。月山刀工の特徴は、刀身全体に波状の模様「綾杉肌(あやすぎはだ)」がみられることです。
■兼高(かねたか)
約400年前の天正から慶長頃の刀鍛冶です。銘に酒田住とあるとおり現在の山形県酒田市に居住して鍛刀していました。義光の二男12代家親が元和2年(1616)に山形市の六椹八幡宮に奉納した現在公開中の刀が有名です。
■水心子正秀(すいしんしまさひで/1750-1825)
江戸時代の後期に活躍した山形県南陽市出身の刀鍛冶です。山形藩秋元家の抱え鍛冶で、古い時代の刀や鉄・鍛冶技術の研究をした名工にして大学者です。また、多くの門人を育てて、江戸時代になって衰退した刀鍛冶業界を再び盛んにしました。
■庄司直胤(しょうじなおたね/1779-1857)
江戸時代の後期に活躍した山形城下鍛冶町出身の刀鍛冶です。江戸で水心子正秀の弟子となって、後に山形藩秋元家の抱え鍛冶になります。師匠の正秀や山浦清麿(やまうらきよまろ)とともに「江戸三作(えどさんさく)」と評された名工です。
■池田一秀(いけだいっしゅう/1773-1841)
庄内観音寺村(現酒田市)出身の刀鍛冶です。水心子正秀の弟子となり、後に庄内藩酒井家の抱え鍛冶になりました。
■斎藤清人(さいとうきよひと/さいとうきよんど/1827-1901)
幕末に活躍した庄内温海出身の刀鍛冶です。江戸三作のひとり山浦清麿に学び、後に帰郷、幕末の名工として語られます。割腹自殺した師匠清麿の刀債(未納の刀)を完済した美談も有名です。
■上林恒平(かんばやしつねひら/1949- )
上林恒平(1949- )は山形県藤島町(現:鶴岡市)出身の刀鍛冶です。人間国宝の故宮入昭平(みやいりあきひら)に学び、昭和48年の新作名刀展に初出品して努力賞を受賞、昭和54年から同60年までの間に2年連続の高松宮賞を含む7年連続の特賞受賞という偉業を成し遂げ、昭和60年に36歳の若さで同展の無鑑査になりました。平成20年にはその功績が認められて山形県指定無形文化財に認定されました。上林恒平刀匠は現代の日本を代表する名工の一人であるとともに山形が誇る郷土の刀工です。
■高橋恒厳(たかはしつねよし/1977- )
高橋恒厳(1977-)は群馬県前橋市出身の刀鍛冶です。平成10年に上林恒平に入門、平成16年より新作名刀展に出品。平成22年に独立して故郷の群馬県赤城山麓の富士見町に鍛刀場を設けて、同じく群馬県出身の若き刀工工藤将成、石田國壽とともに「上州三羽烏」と称されて期待される刀鍛冶です。展示中の作品(名刀「三羽烏!?」)は独立前の平成18年に山形市長谷堂の「恒平鍛刀場」で鍛えられた作品です。
このたび、恒厳氏は平成27年新作名刀展において日本美術刀剣保存協会会長賞を受賞しました。